ムシカ・ポエティカ

守安功 Isao Moriyasu


守安 功 Isao MoriyasuIsao Moriyasu
守安功

Irish Music / Flute and various pipes
アイルランド音楽 / フルート他多種の笛


 桐朋学園大学古楽器科卒、同研究家修了(リコーダー専攻)。在学中、第10回全日本リコーダーコンクール独奏部門において最優秀賞、及び、朝日放送賞を受賞。江戸里神楽若山社中四代目家元若山胤雄に日本の笛と太鼓を師事し、国指定重要無形文化財江戸里神楽若山社中囃子方として活躍する。
 1990年代より、1年の3分の1前後をアイルランドに滞在し、現地の音楽家、ダンサーとの交流を深め、アイルランドの伝統音楽の演奏を始める。その活動は、2002年、アイルランド国営放送でも、ドキュメンタリー番組として紹介された。アイルランドの音楽、ダンス、文化についての著書、訳書多数。
 伝統的な奏法をベースにしながら、現在は、アイルランドとスコットランドの17世紀から19世紀の音楽の発掘と演奏や、新しく作曲された曲の紹介なども、積極的に行っている。また、年に数度、アイルランドからすぐれた演奏家、歌手、ダンサーを招聘し、日本各地での公演活動も行っている。
桐朋学園芸術短期大学講師。


(コメント)

 15年以上にわたって、毎年、アイルランドに数ヶ月滞在してきましたが、今後、そのような生活のパターンも大きく変わってゆきそうな予感があります。
 この15年から20年間の世界の変貌ぶりは、甚大なるものがありますが、アイルランドももちろん例外ではありません。僕が、他の国ではなく、アイルランドにこだわっていた理由の多くは、この国ではむしろ過去のこととなりつつあります。アイルランドで、心から大切に思っていた方たちも、どんどんこの世を去ってしまいました。もとより旅が大好きな自分にとっては、アイルランドの最新情報を追い回すことよりも、もっと別の形で、自分の音楽を深めてゆく方法がたくさんあるように感じています。その中でも最も大きなものの1つが、ヨーロッパの古い絵画(特に宗教画)を見て回ることや、祈りの場を訪ねて歩くことです。特に、イタリアとの関わりは、今後、自分の中でとても大切なものになってゆくと思います。そのような中から、人の心の真の深みにまで到達できるような、アイルランドの音楽の演奏を、発信してゆけたらと決意を新たにしています。


公演のお知らせ

普段は妻の雅子と2人で、日本各地で演奏活動をさせていただいております(妻との出会いは、淡野先生がきっかけです)。
また、2006年は、3回にわたって、アイルランドからの演奏家(内1人は兼歌手)、ダンサーをお招きし、各地で公演いたします。
詳細は、HPの中の「演奏のお知らせ」をご参照下さい。

ホームページ:* Paddy & Bridget ~ 守安功・雅子 アイルランドの風 *